月別アーカイブ: 5月, 2017

為替相場には世界の意思が反映している

チャンスを貰ったのに逃した顧客はその投資顧問に依存する

円安がグングン進んでいます。

仏国ではマクロン氏の決戦投票へのトップ当選、英国ではEU離脱を問う再度の国民投票、北朝鮮では核実験の未実行、日本では景気判断の拡大、米国では企業の好決算の連発など、次から次へと好材料が勃発しています。

投資顧問業者もこの様な一方的な相場が何日も続くと比較的楽なのではないでしょうか。
エントリーポイントを配信して、閲覧が遅れてチャンスを逃した顧客から苦言を頂く事があるとしても、相場がそのとおりになっていれば信用を得る事が出来ます。

そして、次こそは…という気持ちが働き、顧客はその投資顧問業者から離れられなくなります

市場における大資本の強さ

それにしても、毎回相場の転換局面では本当にこういう事がよく起きます。
どうも世の中が意図的に足並揃えていると思ってしてしまいます。

面白いもので、チャートを観ていると転換点辺りまで値動きが進むと、ある時、ネガティブだった世界じゅうの情勢がこぞってポジティブに変わりだします。

以前も触れましたが、市場には抜きん出た大資本というものが存在します。
それらは相場に自身の望む方向へのキッカケを与える事位は出来ると書いた事がありますが、実はファンダメンタルの源となる世界の出来事そのものを操れるとも言われています。

まさに都市伝説の様な話ですし、裏なんか取っていません。 と、言うより取れません。 ですがその匂いは、日本でも如実に上がっています。

雇用統計のカラクリ

雇用情勢がまさにそれでしょう。
日本国内の雇用統計も、諸外国のトレンドに追随する傾向が観られます。
例えば、貿易収支などは数字がしっかり出ますし、相手国との調整はあったとしても、それは正常と言える範囲でしょう。

雇用統計も当然そうなのですが、それなら、という事なのか、実際の数字を調整し易い環境がここ十数年で作られている様に見えます。

それは非正規雇用者の増大です。
日本では今や、就業者の四割はそれです。
その内は大半が大企業ですが、非正規社員というものはある程度会社の意志によって、採用数と退職数を調整出来るのです。

採用者数に関しては、それはそうだろう、と思われるでしょうが、退職者数に関してそれには疑問が生じると思われます。

何故なら企業は雇用者から一定以上の実害を及ぼされない限り、普通解雇になど出来ません。
※当初からその様な雇用契約を結んでいれば別ですが。

労働基準法というものがありますからね。
しかし非正規雇用者の場合は極端な話、その人の上席が「気に入らない」と会社に申告するだけで現実には解雇出来てしまいます。

何故かと言えば、まず非正規の雇用契約書には、会社の判断で解雇出来る旨が記されている事ですね。
勿論それが不当であれば、闘う事も出来るでしょうが、非正規雇用には派遣元の会社という存在があります。
大事なクライアント(派遣先)と揉められたらかなわないので、別の派遣先を斡旋したりします。

日本のある程度以上の大企業では、季節に関係なく、非正規雇用者の採用率と失業率が、ある時極端に増減します。
大体その一月後の相場はそれに準じたトレンドを形成している場面をよく見ます。
そして見渡すと、他国の指標も同方向だったりするものです。

世界のマクロ相場は非常に狡猾

日本は先進国とは言っても、国自体の為替相場に対する影響力は乏しいですが、株価や為替に関しても、例えば前日の米国に追随する事は多いです。

これがまた、ある程度こまめに掲載されているFXやCFD等の指数のデリバティブを扱う投資顧問の市況レポートをチェックしているとよく解ります。

市場には意志があります。
特に為替相場の様な全世界の意志を反映しているバロメーターは非常に狡猾です。

FXのトレーダーにこれを否定する人はいないでしょう。
だからといって闘ってはいけません。
特にFXをするのであれば、大きな流れには逆らわずに追随する事が一番の得策です。
勝ち続けているFXトレーダー、以前より投資顧問はそれが解っているのでしょう。

レバレッジと鋏は使いよう

日本のFX取引には厳格なレバレッジ規制があり、現在、個人取引での上限は25倍となっています。

元々は特段規制など設けてはいませんでしたが、ここ五年程で段階的に上限を下げており、最終的に今の25倍という上限になりました。

ですので、長年FXに触れている人達には不満に感じる様です。
時折「レバレッジが高いと恐いじゃないか!」という人がいますが、それは認識の間違いかと思われます。

というのも彼等の認識は、レバレッジによって倍増する可能取引量をめいいっぱい取引に使う事が前提となっているからです。
つまり、一回の博打に持ち金全部賭ける、という事と同意ですので、危ないに決まっています。

もし、レートが思惑の逆に動けば即死亡です。

レバレッジが高く掛けられるからといって最大量で取引しなくてはいけないわけでははない

まずは、可能取引量とは、あくまで可能取引量という事をちゃんと理解するべきですね。

めいいっぱい賭ける事も出来ますが、そうでなくても良い、という事です。
例えば、100万円の資金に対し、レバレッジが10倍掛けられるなら、最大1000万円分の取引が可能となります。

これは、あくまで最大の話です。
つまり、最大1000万円分であっても、取引に使うのは200万円分でも良いし、50万円分でも良いという事です。

ですので結局はそのトレーダーの節度次第なのです。
それなら何故長年FXに触れているトレーダーは不満なのか?
25倍でも十分じゃないのか?
そんな声が聞こえてきそうです。

ハイレバレッジのメリットとは

実はレバレッジが高いという事には、また別のメリットがあります。

それはポジションを建てるコストが低くなるからです。
どういう事か解りにくいかもしれませんが、普通なら100万円分の取引をしようと思えば100万円のコストが掛かります。

しかし、レバレッジを10倍掛けられるとすると、100万円のコストで1000万円分の取引が建てられる事になります。

と、いう事は…100万円分の取引だったら10万円のコストで建てられるという事になるのです。

因みに、海外のレバレッジ規制が無い国では、レバレッジが1000倍まで掛けられる口座も存在します。
それは100万円の取引を1000円のコストで掛けられるという凄まじい効果です。
つまるところ、これがレバレッジは高い程良い、という根拠です。

最大取引量での取引を経験したトレーダーはギャンブラーになる

そんな利点があるので、日本でも海外口座を利用するFXトレーダーは沢山います。
加えて言うなら、FXを扱う投資顧問でも、海外口座を推奨している業者は存在します。

実はそれには、顧客利益以外の理由も存在するのですが…
それはまた次回に書かせて頂きます。

ただ、ハイレバレッジの威力とはやはり凄まじいものです。
高いレバレッジで、可能最大取引量のポジションを建てて、それが思惑の方向に伸びたという体験をしたトレーダーは、その味が忘れられなくなります。
そんなギャンブルトレーダーが世の中には沢山いるのです。

まあ、出る利益が通常の何倍にもなるわけですから無理も無いかもしれません。
ただそんな事をしていると、元手の資金が早々と無くなってしまい兼ねません。
資金が無くなればもう取引は出来ない…

考え方はトレーダーによって様々かもしれませんが、資金を無くす事を望んでいるトレーダーは一人もいないと思います。

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