カテゴリー «FX業者のスプレッド»

FXで勝つのに必要なのは技術よりも強固なメンタル

本来FXは難しいもの

FXを扱う投資顧問にも顧客からの問い合わせが増えていると聞きました。

どうやら、昨今の円安相場で、FXの取引口座の開設数が増えている事に起因しているらしいです。
今から口座開設するのは何となく遅い気もしますが、日本人はどうしても相場がメディアで報道される程動かないと、腰を上げない気質ですからね。

以前より色々な投資顧問も提言しているとおり、やはり今でも日本は投資後進国です。
基本的に貯蓄文化であり、投資は怖いもの、という感覚が今でも根強くあります。
ましてFXなんてもっての他でしょう。

長年証券会社で株のディーリングをしていた方が、「FXを世間の普通の人達が普通にやっているなんて、信じられない時代になったもんだ。」と言っていたのを覚えています。
本来それほど難しいものだということです。

日本人は空売りが苦手

また、この国にはかつてのバブルの崩壊で投資で痛い目を見ている人があまりにも沢山いるという事も起因しているのでしょう。
FXに関しても、2017年前半の円安相場で大流行りしたものの、サブプライムからのリーマンショックで、やはり怖いものと定着されてしまいました。

ただそれは間違いではないんですよね。
むしろ痛い目に遭って本来の怖さを知った、といういわば勉強代なのです。

日本人のもう一つの特性…それは下げ相場が苦手という事です。
現に下げ相場でも利益を狙えるFXでも、日本人が保有するポジションの八割以上はロング(買い)です。

そもそも長年この国では、現物の株式投資が主流なので、デリバティブの浸透が先進国とは思えない程遅いのです。
したがって、損切りというものに対する抵抗感が非常に強いのです。

トレードに必要なメンタルコントロールが出来ない人は投資顧問を利用すると良い

現物投資とは、そのものの価値がゼロにならない限りいくらでも望みがある世界ですので、それも無理は無いのかもしれません。

しかしそれは、最早分析ではなく願望です。
こうなるとメンタルの問題になるので、特にFXに関してはどんなに優秀な投資顧問を利用しても勝つ事が出来ません。
FXの難しさは、数あるデリバティブの中でもトップクラスです。

ただ、難しさを緩和するやり方はいくらでも存在します。
好戦績を出し続けている投資顧問は、恐らくそれを知っています。
恐らくそれは非常に深い世界でしょうが、負け続けてしまうという事に関しては間違いなく原因はトレーダーのメンタルの筈です。

ですのでメンタルコントロールが未熟なトレーダーは、FXに勝てる投資顧問に一任するというのも手かもしれないですね。きっと今よりは楽になるでしょう。

レバレッジと鋏は使いよう

日本のFX取引には厳格なレバレッジ規制があり、現在、個人取引での上限は25倍となっています。

元々は特段規制など設けてはいませんでしたが、ここ五年程で段階的に上限を下げており、最終的に今の25倍という上限になりました。

ですので、長年FXに触れている人達には不満に感じる様です。
時折「レバレッジが高いと恐いじゃないか!」という人がいますが、それは認識の間違いかと思われます。

というのも彼等の認識は、レバレッジによって倍増する可能取引量をめいいっぱい取引に使う事が前提となっているからです。
つまり、一回の博打に持ち金全部賭ける、という事と同意ですので、危ないに決まっています。

もし、レートが思惑の逆に動けば即死亡です。

レバレッジが高く掛けられるからといって最大量で取引しなくてはいけないわけでははない

まずは、可能取引量とは、あくまで可能取引量という事をちゃんと理解するべきですね。

めいいっぱい賭ける事も出来ますが、そうでなくても良い、という事です。
例えば、100万円の資金に対し、レバレッジが10倍掛けられるなら、最大1000万円分の取引が可能となります。

これは、あくまで最大の話です。
つまり、最大1000万円分であっても、取引に使うのは200万円分でも良いし、50万円分でも良いという事です。

ですので結局はそのトレーダーの節度次第なのです。
それなら何故長年FXに触れているトレーダーは不満なのか?
25倍でも十分じゃないのか?
そんな声が聞こえてきそうです。

ハイレバレッジのメリットとは

実はレバレッジが高いという事には、また別のメリットがあります。

それはポジションを建てるコストが低くなるからです。
どういう事か解りにくいかもしれませんが、普通なら100万円分の取引をしようと思えば100万円のコストが掛かります。

しかし、レバレッジを10倍掛けられるとすると、100万円のコストで1000万円分の取引が建てられる事になります。

と、いう事は…100万円分の取引だったら10万円のコストで建てられるという事になるのです。

因みに、海外のレバレッジ規制が無い国では、レバレッジが1000倍まで掛けられる口座も存在します。
それは100万円の取引を1000円のコストで掛けられるという凄まじい効果です。
つまるところ、これがレバレッジは高い程良い、という根拠です。

最大取引量での取引を経験したトレーダーはギャンブラーになる

そんな利点があるので、日本でも海外口座を利用するFXトレーダーは沢山います。
加えて言うなら、FXを扱う投資顧問でも、海外口座を推奨している業者は存在します。

実はそれには、顧客利益以外の理由も存在するのですが…
それはまた次回に書かせて頂きます。

ただ、ハイレバレッジの威力とはやはり凄まじいものです。
高いレバレッジで、可能最大取引量のポジションを建てて、それが思惑の方向に伸びたという体験をしたトレーダーは、その味が忘れられなくなります。
そんなギャンブルトレーダーが世の中には沢山いるのです。

まあ、出る利益が通常の何倍にもなるわけですから無理も無いかもしれません。
ただそんな事をしていると、元手の資金が早々と無くなってしまい兼ねません。
資金が無くなればもう取引は出来ない…

考え方はトレーダーによって様々かもしれませんが、資金を無くす事を望んでいるトレーダーは一人もいないと思います。

為替相場は世界のパワーバランスの一覧表

リスク圧縮の為にはエントリーと共にエグジットを設定する事が肝要

英国のメイ首相が6月8日にEU離脱を国民に問う総選挙を行う可能性がある、と発表し、英ポンドが急騰しました。

その上げ幅たるや、対米ドルで500pipsとなります。
FXを扱う投資顧問業者はさぞ、てんてこ舞いだったでしょう。

今件についての発言がある事は事前に告知されていましたが、どの様な内容であっても大きく値が動く事は明らかなので、投資顧問はポジションを保有している顧客に手仕舞いを推奨するのが普通でしょう。

もし、ポンドのショートポジションを保有していて、ストップを設定しておらず、その配信を見落した顧客は間違いなく大怪我をしている筈です。
こういうところが、投資顧問の顧客への伝達の主の方法である配信のネックポイントとなります。
ですので、エントリーと同時の利確と損切り設定は非常に大事ですね。

相場は期待で動くもの

それにしても、現時点ではまだ、選挙を本当に行うかも判らないし、行なったとしても、残留派が勝つかも判りません。

なのにこれだけの上昇っぷりをみせているのは何故でしょうか?
実は今回の動きは、相場とは物事の実現より期待で動くという典型です。

例えるなら、遠足当日より前日のお菓子を買っている時の方が愉しい、という事と同じ原理です。
また、今年に入ってからは為替相場はずっと円高傾向であり、市場もそろそろこの地合に飽きていた、という事も要因の一つでしょう。

まさに今回のポンドは、今までの下げトレンドを払拭する程上げています。
これがこのまま上昇を続けるのか、戻り売りのポイントとなるのかは判りません。

FXを扱う投資顧問もここは苦しい局面ではないのでしょうか。

大資本は相場を動かす切っ掛けを作る事が出来る

実は市場には為替の様な指標相場を動かしたい人達が存在します。

いわゆるそれは大資本を有する人(機関)です。
都市伝説の様に思われるかもしれませんが、大きな資本は自分達の思う様に相場を動かせる力を持っています

もとい、相場を思う方向に動かすキッカケを作る位の事は出来るでしょう。
それは、今年の様に一方的な相場に対して、それをさらに進行させるに相応しい材料が乏しくなってきた時に、発動される傾向があります。

どういう事かと言うと、先述のとおり下げるのに飽きている相場に、大資本が投入されて大きな上昇が起きた時、他の市場参加者はこの様な安い水準で大きな買いが入ったところで、この上昇が暫く継続するのではないか、と錯覚し、我も我もと買い上げていきます。

結果として暴騰するわけですが、そのキッカケを作ったのは大資本です。
ここで賢い方々は疑問が浮かぶと思います。

今回の上昇は、EU離脱を問う総選挙を示唆したメイ首相の発言から成るものだろうと…

たしかにそのとおりでしょう。
今回はファンダメンタルにも合致する明確な根拠が存在しています。
しかし、その根拠すら大資本が作ったとしたらどうでしょうか?

これ以上は本当に都市伝説の様になってしまうので控えますが、英国のEU離脱だって選挙で決めたのに、何故またわざわざ選挙をするのでしょうか。

為替市場には不可解が多く出現する

今件に限らず、世の中にはこの様な茶番が沢山存在します。
もっとスケールを縮めれば、株式の投資顧問業者が仕手を企画したり参加していると聞いたら有り得る話だと思うでしょう。

だったら、世界レベルでもこの様な事があってもおかしくないのではないでしょうか?
特に為替市場は、世界のパワーバランスの一覧表のようなものなので、FXを長年していると、そういった局面に遭遇する事は珍しくありません。

日本のFX業者のスプレッドが狭いのは何故か?

スプレッドとレバレッジの観点から国内口座か海外口座かという選択肢が出来る

FXを始める上で、まずぶちあたるのが口座選びです。

FXを扱う投資顧問で、顧客からこの質問を受けた事がない業者は、まずいないのではないでしょうか。
今や日本にも数多のFXの取引業者が存在しており、これに海外口座まで加えますと、比較など最早不可能です。

特に日本の口座は、どこも内容に大差がありません

FXの口座の選びとは、スプレッドや約定力、チャートの見易さや分析ツールの多さ等、取引をいかに有利に遂行出来るかを考慮するのが本来ですが、そこに大差が無い為、キャッシュバック等のキャンペーンであったり、FX以外の可能取引媒体等の付加的要素に重視する方も多いです。

まあ取引における使い勝手など、実際に触ってみて初めて判る事なので、その前段階で判断しろ、というのが無理な話かもしれませんが…
ただ、日本人の口座探しにおける最初の分類には、明確な差が存在します。

いわゆる、日本国内の口座と海外の口座です。

何が違うか…と言われるとあれもこれも違いますが、代表的な要素はスプレッドとレバレッジでしょう。

国内取引業者間で起きた異常な低価格競争

2007年前半の円安相場を皮切りに、日本ではFXが流行し、それに伴って取引業者も加速的に増えました。
しかし、その後のサブプライム〜リーマンショックの為、大量の顧客が大損を被る事となり、FXから離れていきました。

この頃からですね、FXは怖いもの、という認識が世間に浸透したのは…
その後取引業者達は、FXから離れた顧客や、さらに新しい顧客を獲得する為に、挙ってスプレッドを下げだしました

その様相たるや、まるで牛丼屋の価格競争でした。
結果、日本のFX業者のスプレッドは、インターバンクレート(銀行間レート)を下回るという異常事態が起こっています。

行き過ぎた顧客獲得競争の果てに起きた異常なスプレッド

インターバンクレートとは為替レートのいわゆる元値です。
為替取引とは、本来銀行が行うものであり、個人や商社等の法人のエクスチェンジも銀行が引き受けて、それを別の銀行の別の通貨と交換するという事です。

そしてその銀行間での取引に使うレート、いわゆる元レートにもスプレッドが存在します。
銀行の窓口等でよく見る外貨交換レートとは、インターバンクレートのスプレッドに自分達の手数料を上乗せしたものです。

この仕組みは本来、FXの取引口座のレートでも同様です。(海外口座のスプレッドは、それに見合うスプレッド幅があります。)
しかし日本の取引業者のスプレッドは、インターバンクのそれを下回っているのです。

じゃあ商売として成り立たないじゃないか!と思うのが正常です。
なのに商売続いてます。
TVCMもバンバンやってます。
そこには一体どんなカラクリが存在するのか?

それをここから書き出すと、大長編になってしまいますので、詳細は次回にしたいと思います。
少なくとも、FXを扱っている投資顧問の分析者は知っている事だと思いますが…

PAGE TOP